「子どもが不登校なんです」「だから ?」

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先日久しぶりに、

小林正観さんの書籍を手に取りました。

『笑顔で光って輝いて』です。

笑顔で光って輝いて

小林 正観
出版社:実業之日本社 

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本書の、第一章「強い子」の最後に、「不登校」の節があります。

『笑顔で光って輝いて』の

第一章「強い子」の「不登校」(P. 37 - 42) までを、

引用しながらご紹介いたします。

続きの言葉は ?

本書を要約します。

正観さんは、

お母さん方から

何度も何度も

同じ質問を受ていたそうです。

それは、こういうものでした。


正観さんに質問する

お母さん方は

「子どもが不登校になってしまいました」

「子どもが不登校なんですけれど・・・・・・」

と、そこまで言って、

それ以上の発言をせずに、言葉を切るそうです。

これに対し、

正観さんは

黙って、相手からの次の言葉を待つのですが、

ほとんどのお母さんは、

言葉が続かないそうです。

正観さんが黙っていると、

そのお母さん方は、

もう一度、同じ言葉を言います。

「うちの子どもが不登校なんです」

「うちの子どもが不登校で、学校に行ってないんです」


その後、正観さんが

そこで私は、初めて口を開きます。

「だから?」

「えっ」という顔をして、みなさん目が点になります。

笑顔で光って輝いて P. 38

こういう言葉が返ってくる、という思い込み

しかしお母さん方は、

ただ「不登校なんです」と訴えかければ、必ず「それは困りましたね」「なんとかしなくてはいけませんね。」という言葉が帰ってくると思いこんでいるようです。

笑顔で光って輝いて P. 39


私はこれを読んで、

2 つのことを思いました。

ひとつは、

ある言葉を返すと

「それが何なのか」

を聞く前に、

言葉を返してしまう、

すべてを言わなくても、

先回りして

思い込みで反応する

という姿勢が染み付いている

ということです。

相手の気持に共感して

応答する

というのは、

女性同士では、
ごく当たり前に行われていることですよね。

けれども、
それが行き過ぎると、

「本当に相手が伝えたかったこと」と乖離したり、

「気持ちを読み取ってもらうこと」が当たり前になり、

自分の伝えたかったこと

を表現すること

をする必要がないので、

次第にできなくなっていく

という、
阻害を生むかもしれません。


もう一つは

不登校であることが、

「困ったこと」

「いけないことですね」

だという思い込みがある

やっぱり、

多くの人が

そう思い込んでいるのだな、

ということです。

そうではないと、

ただ「不登校なんです」と訴えかけただけで

「それは問題ですね」

「困りましたね」

という反応にはなりませんよね。

正観さんは、

不登校だからといって、

「それは困りましたね」

「いけないことですね」

「なんとかしなくてはいけませんね」

というふうに直結していないので、

だからなんなのか、

だから何を言いたいのかを、

ずっと待っているのですが、

お母さん方からは

何も言葉が続かない。

このエピソードは、

学校に行かないこと

そのまま

問題であること

と認識されている、

と、多くの人が思い込んでいることを

如実にあらわしている

のではないかと感じました。

不登校という選択肢

もし、不登校という選択肢がなければ、この子どもは死んでしまったかもしれません。

笑顔で光って輝いて P. 41

と、本書は続きます。

学校に行くことが難しくなって、

家庭でも

「不登校は許さない、学校へなんとしても行かなくてはならない」

と言われ続けたならば、

子どもは行き場がなくなってしまいます。

実際、行き場のない思いを抱えて

常に緊張し、

ストレスを抱えながら

ただ時間がすぎるのを待っている

という状態にある

不登校のお子さんは、

実に多いのではないかと思います。

行き場所がなくなった子どもが

取りやすい行動は

同じ行き場のないことつるんで、

行動が荒れるか

そういう生き方が許せない場合は、

自殺してしてしまう、

かもしれないのです。


しかし、

家庭が居場所になれば、

そんな事はありません。

ひどい中でも、

家にいることを選んだ

それは、

家が最も安心できる場であり、

落ち着ける場所であり、

逃げ込める場所だった。

ということです。

親としては、最後の最後の拠りどころとして、逃げ込める場所として、安らげる場所として、「我が家を選んでくれたのね、ありがとう」と感謝をし、ありがとうと言うようなことさえしてもいいくらいの選択だったのです。

( 笑顔で光って輝いて P. 41)

我が家を選んでくれてありがとう

「学校に行かないこと」が

それだけで問題でしょうか ?

それの何が問題でしょうか ?

不登校は何も手段を持たない、解決手段を持たない子どもたちの、最後の最後の叫びなのかもしれません。

( 笑顔で光って輝いて P. 41)

最悪の事を考えずに、

家にいることを選択したことは、

「最後に安らげる場として、我が家を選んでくれてありがとう」

(笑顔で光って輝いて P. 41)

と、

感謝さえできることなのです。


子どもが死んでしまうことを考えたら

学校に行かないくらい

どうってことない

と、

私も実体験から

感じています。

死んでしまわないで、

家にいることを選択してくれた

ということに気づくことができれば、

「不登校が問題だ」というように

認識することはなくなるのではないでしょうか。

もう一度問います。

「学校に行かないこと」が

それだけで問題でしょうか ?

それの何が問題でしょうか ?

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