ベースとなる心を育む

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俺はなんだ ?

20 年以上前ですが、

家族が

花くまゆうさく さんのマンガにハマっていました。

花くまゆうさく さんは

このイラストの方です。

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?

松本順市
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その 花くまゆうさく さんのコミックに

こんなエピソードがありました。

それは、

勉強漬けで、

勉強をしすぎた息子が

発狂し

家庭内暴力を振るう

というものです。

その息子は

涙を流しながらも、

暴れまわり、

そして、

こう叫びます

「俺はなんだ ?」

「俺はなんだ ?」

と。

ドロップアウト率 No1

花くまゆうさく さんの

このマンガを思い出したのは、

先日読了した『世界標準の子育て』

世界標準の子育て

船津 徹
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が、きっかけでした。


『世界標準の子育て』には、

アメリカ、韓国、中国など、

海外の「子育て」事情についても触れられています。

ことに韓国は

激しい学歴社会であり、

学歴が収入に直結するため

教育熱心なお母さんが

たいへん多いそうです。

しかし、

ハーバード大学、イェール大学など、アメリカのトップ大学に通う韓国人学生の 44% がドロップアウト(途中退学)していました。

『世界標準の子育て』 P.42

というように

韓国は、

米国トップ大学への進学率が

アジア No1 に

なったけれども、

同時に、

ドロップアウトする率も

No1

なのだそうです。


これと同じようなことを、

私が過去に参加した、

不登校についての講演で

ある女性の大学教授が

話していました。

それは、

国立大の大学生であっても、

退学したり、

引きこもりのような状態になって

ドロップアウトする人が

毎年、必ず、

一定数いるそうです。

そうなってしまう理由は、

いろいろあるのでしょうが、

環境が変わったことによって

自信を喪失したり、

自分の存在意義を見失ってしまう

ということが

少なくないようです。


たとえば、

それまでは、
学年トップがあたりまえだった

という子どもも

難関大学に入学すると、

受験というフィルターをくぐってきた

同じレベルの子どもばかりになります。

すると、

今まではトップが当たり前だったのに、

同等のレベルのなかだと

人トップになることは難しく、

相対的に、順位が下ってしまうのですね。

すると、

自信を失ってしまったり、

自分がそれまでやってきたことの、

意味がわからなくなって

「俺はなんだ ?」

「俺はなんだ ?」

という自問を繰り返すのでしょう。

さらには、

「自分の存在意義」が

わからなくなってしまうことさえ、あります。


自分はそれほど変わっていないのに、

周囲にどんな人がいるか

自信をつけたり、失ったり

してしまうのです。

それまで挫折の経験が少なく

学業が順調であった子どもほど

こういった傾向があるの、

という話です。

ベースとなる心を育てる

『世界標準の子育て』では、

レベルの高い教育も大切なことですが、何よりもベースとなる心を育てていかなければ、いつか経験する挫折に耐えられないのです。

世界標準の子育て P. 43

と、

教育と同時に

心を育むこと

の重要性を指摘しています。

それは、

自分の力が及ばない状況であっても、

逆境にあっても

めげずに

腐らずに

何をどうすればよいかを

冷静に考えて

行動していく

という

強い心を育むことです。

点取りゲームでは、心は育たない

マンガ『東京大学物語』には、

主人公の村上直樹が、

早期教育を受けてきて、

赤ちゃんのころから

問題を解くと

お母さんが喜んでくれる

ということを繰り返してきた

というエピソードが描かれていました。


子どもが優秀である

というのは

親にとっては嬉しく

誇らしいことです。

よくわかります。

ここで注意したいのは、

点取りゲームでは、心は育たない

という事実です。


子どもが、

できるから褒める・認める

ということは、

裏返すと

できなければ褒めない、認めない

ということですよね。

これは、

子どもを

能力で評価しているにすぎません。

能力で評価するならば、

つまりは、
能力が基準を満たさなければ、

家族として認めない

というメッセージを投げかけている

ということでもあります。

しかし、 家庭は

評価し合うものではありません よね。


妻から 「安月給」と言われたら

夫から「家事の一つもできないのか」と言われたら

嬉しいはずがありませんよね。

子どもを

能力で評価することは

これと同じことです。

親御さんに、

輝かしい実績があるほど

努力すれば

成し遂げられる

という価値観が強いため、

知らずのうちに

子どもも

自分と同じ考えだろう

自分と同じレベルだろう

と、

同一視して見てしまいやすいです。

けれども、

子どもであっても

体は別ですし

性格も、経験も、考え方も

別です。

我が子であっても、

そういうものは同じではない

別の人格を持って、考えを持って

行動しているのだ

ことに注意するべきです。

心を育むために、伝えたいこと

親御さんからすると、

「当たり前」のこと、なのですが、

子供の人生を思うあまり、

受験のため教育に力が入ってしまう

ということはよくあることですね。

しかし、

何もかもが未経験の子どもは

最初はなにも、

できなくて当たり前です。

親として

ヤキモキした気持ちを抑えながらも

成長する機会を奪わない

先回りしないで

見守る 、という姿勢を持つこと

そして、

目を見張り

何かあった時に

スッとフォローができるように

体をそちらに向けておくこと

が大切なのだと、

私は実感できるようになってきました。


そして、

できても

できなくても

全然いいよ

そんなことより、

あなたが近くにいて

あなたのそばにいることができて

とても嬉しい、

ありがとう

大好き

という

とてもとても純粋で

ピュアな気持ちを

子どもの年齢に合わせたスタイルで

伝え続けていくこと

が大切だと考えます。


また、

前回記事にした

人生は、

思い通りにならない事の連続だけれども

そいういうものを

笑顔で乗り越えながら生きていく

ということも、

ぜひ、子どもと

語り合いたいことだと考えています。

思い通りにならない世の中を、強く、笑顔で生きる
人間には二種類の強さがあります。ひとつは努力して成し遂げる強さです。しかし、世の中思い通りにならないことがたくさんあり、挫折したときにポキっと折れてしまう。もう一つの強さとは、それを受け入れる強さです。
Six Shifts 自分らしく生きる新時代の人生戦略

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