学校が始まるのが死ぬほど辛い

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図書館からの呼びかけ

2015年夏

鎌倉市図書館のツイートが

大変話題になりました。

それは、

もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。

鎌倉市図書館@kamakura_tosyok 2015.08.26 09:11

というツイートです。

テレビニュースでも取り上げられ

たいへん話題になったため、

目にしたことがあるかもしれません。


これは、図書館が

あなたの居場所のひとつになる、

居場所のひとつになりたい

という気持ちからのツイートですね。

このような呼びかけに、

救われた方、

心温まる思いをされた方も

多かったのではないかと思います。

「死にたい」ほど追い詰められなければ逃げられない

このツイートについて、

ある不登校支援関係者の方が

このように指摘していました。

それは、

このツイート自体は

とても良い発信であったけれども、

その根底には

死ぬほどつらい思いをしなければ

逃げてはいけないと

多くの人が考えている

という意識が隠れている

ということでした。

そして、

学校がある日中の昼に

図書館ではないところで、

子供が一人でいると

誰かがに、なにか言われる

のだということでもあります。

それは、

学校にいても、

自分の家にいても、

同じ、ということが驚くほど多いようです。


図書館のこのツイートは

家庭がセーフティーネットであれば、

出てこなかった話だと思います。

けれども、

現実には

家庭がセーフティーネットになりえていない

ことにも問題がありそうです。

周囲から感じるプレッシャーに追い込まれる

不登校状態にある人は、

大抵の場合、強いプレッシャーを感じて

心身を消耗させながら

過ごしています。

それは、

自分自身に対するネガティブな感情と、

周囲の人からなにか言われるのではないか

という恐怖が強く、

気持ちが休まらないからです。


そのような状態になるまでには、

このような経過があります。

そえは、

子供が、

学校に行くのが苦しい

と周囲に訴えても、

耐えろ、

逃げるな、

皆がやっている

という言葉を投げかけられます。

学校の先生は、
ほぼこういう反応をしますし、

肉親であっても、

普通は、 どうして良いかわからず、

「学校に行かない」ことは不安が強すぎるので、

なんとか手を変え品を変え、

学校にいかせようと、

このような反応を返す、

ということが、珍しくないでしょう。

けれども、

耐えろ、

逃げるな

皆がやっている

という言葉を投げかけられてしまうと、

子供には、

それ以上抵抗する手段がなくなってしまいます。

思春期に、

自分の弱い姿を見せることは、

とても勇気がいることです。

そういうものを乗り越えて

めいいっぱい勇気を出して

親に相談を持ちかけたとして、

耐えろ、

逃げるな

皆がやっている

という反応であれば、

親にはもう相談したくない、

できない、

わかってくれない

という心理になるのは当然です。


学校の先生は、

大抵の場合「論外」で、

「普通に通っている」友達に

「自分だけできない」という弱みを見せることも苦しく、

親に相談することも、

無駄で無意味で、

すると本当に、

逃げ場がないように感じ、

死という選択しかない、

そう、思い込んでしまいます。

「居場所になる」「逃げていい」と社会が呼びかける意義

耐えろ、

逃げるな

皆がやっている

と、逃げを許さない対応が

繰り返されてきた中、

図書館など、

そういった施設が、

「居場所になる」

「逃げていい」

と、声を上げはじめたことは、

本当に意義があることです。

今も、

逃げ場がなくて

苦しんでいる方が、

たくさんいらっしゃることだと感じています。

わずかずつではありますが、

こういう試みが、広がっていって

苦しくて同しようもないという状態の人に

ムチを打つ社会

ではなく、

助け合える社会に

変わってくことを、

心から願っています。

まずは、家庭を「休まる場所」にする

最後に、

不登校に関しては、

家庭がまず、

安心安全の基地になる

ことが必須です。

そして、

当人が

心から安らいで、

もう大丈夫だと、

自らで新たな一歩を踏み出すまでは

待つに徹する

という対応が必要だと考えます。

育児を行う上で

親が 信じて、待って、耐え忍ぶ

という姿勢が大切であると考えています。

待つことは、

とても苦しいことではありますが、

そういった姿勢が

不登校の当人には必ず伝わります、

ものすごい回り道なのですが、

急がば回れ

なのです。


そして、まずは、

家庭を「休まる場所」に

していく、

ということを、

たくさんの方に、

考えてもらえると嬉しいです。

それは、親子でも、夫婦でも、

子供が学校に行っていようが、

行っていなかろうが、

です。

私が帰りたい、

そう感じる家庭は、

子供にとっても居心地が良いはずです。

そして、

家庭で英気を養うことができれば、

外に出ても

強くあることができるからです。

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