子どもをダメにする怒り方

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「よく考えて行動しなさい」の一言では

先日、スーパーでレジを待っていたとき、

前に並んでいた親子の

やり取りを見ていて

そんな言い方しても、子どもに伝わならないよ

と、苦しい気分になったことがありました。


子どもは

年長さんくらいの女の子で

レジ待ちで

やることがなくボーッとしていたのですが、

お母さんのカートの前に立っていて

通路を塞ぐ形になっていたんですね。

その子のお母さんは、

子どもに向かって

不機嫌そうに、

ただ一言

「よく考えて行動しなさい」

とだけ言いました。

そう言われた女の子は、

今にも泣きそうな

惨めな表情になって、

その後しばらくうつむいたままでした。


とっても、よくあることだと思いませんか ?

一方的な怒りは、自尊心を損なう

私はその女の子に

同情してしまいました。

そりゃそうだよね

あの言葉だけで、何をどうしたら良いか

わかるわけないよね

と。


こういう親の怒りは、

子供にとって、理解することが難しいです。

  • どうして怒られたのか
  • なぜ怒られたのか
  • そして、私はどうすればよかったのか

それを、
年長くらいの子どもが、

「よく考えて行動しなさい」

という一言から、

推測して行動することは

まず無理だと思います。


親が

子どもに理解できる形で

  • なぜ
  • なにを
  • どうすべきだったのか

というところまで

丁寧に伝えなければ、

それも、
何度も何度も伝えていって、

それでもわからなかったら

また、言葉で丁寧に伝えていく

ということが必要です。

そういった下敷きがあって初めて、

一言でも通じるようになるものですが、

そういったプロセスなしに、

何を言おうとしているのかを

短い言葉で、伝えることは、

とても、とても難しいですよね。

それが、

不機嫌であったり

怒鳴るような声だと、

子どもは

どうしよう、どうしよう

と、
ただ混乱するだけで、

頭が真っ白になり、

何を言われているのかさえも、

わからなくなってしまいます。

「怒りで」は相手をコントロールできない

今回のような母親の言動は、

子どもが、自分の思い通りにならず、

イライラして、

腹が立ち、

そのネガティブ感情を

解消したくて、したくて、

そして、

子供を思い通りにコントロールするために、

怒鳴ったり、

不機嫌な様子を示したり、

強い態度に出るのですね。

けれども、

「怒りで相手をコントロールする」のは安易な手段で

長い目で見るとデメリットが大きい

と言わざるを得ません。


怒りで相手をコントロールしようとして、

その場を丸め込めるのは、

せいぜい小学校低学年までで、

高学年になってくると、

逆に子どもの怒り返されたりしますよね。

実際、こういう親の怒りが、

親の都合からくるものであって、

自分には不都合がないし、

そんなの関係ないよ、

と、

成長した子どもは。

親の本音を簡単に見透かしますからね。


そういうように、

子どもが親に反抗できるようになれば、

それは健全な育児を

してきたからであって、

良いことではありますが、

そういう自我が出来上がる前に

大きなダメージになってしまうような

ケースもあり、

子どもを威圧するように、

感情的に怒る

ということは、

やっぱり、
親子の両方にとってダメージになる行為

であると、考えなければなりません。

特に、 子ども側のダメージ が大きく

心が十分に育っていない状態で、

否定的な言動を浴びせられると、

心を病んでしまいます。

具体的には、

わけがわからないけど、

私のせいで親を怒らせてしまって

なんて私はダメなんだろう
と、

自分を責める心理が働いてしまいます。

このような繰り返しで、

自尊心や

自己肯定感は

大きく損なわれてしまいます。

子育てでは、よく

「怒る」のではなく「叱る」べき

と言われますが、

一方的な怒りは、

子どもの土台を崩すことになりかねない

行為なのです。

自尊心とは何か

自尊心について、

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『うまくいっている人の考え方 完全版』

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を引くと、

自尊心とは何か。簡単に言うと、それは自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ちのことである。

うまくいっている人の考え方 完全版 P.4

とあります。


自分を好きになり

他人と同じように

自分も素晴らしい人生を創造するに値する

ということを、

理屈ではなく、実感として持つことです。

私達が生きていく上で、

自尊感情や自己肯定感は、

自分が生きてきて良い、

自分がやることは、

失敗はするかもしれないけれども、

許される、

受け入れてもらうことができる、

という、

人格の土台となるものです。

親子こそ、密なコミュニケーションを

子どもには、

幸せになってもらいたいと、

多くの親御さんが、

そう考えていると思います。

そして、

自分の力で、未来を切り開いていく

そういう力を

子どもが、

身につけるためには、

あれこれと、してあげたい

そういう気持ちもお持ちだと思います。

しかし私は、

親はができることは、

実は、それほど多くはないと、

考えていて、

むしろ立派な子どもにしようと、

あれこれと手を焼くよりも、

しっかりと

自尊心や自己肯定感を養い

それを損なうことがないように、

気持ちの面で支えることこそが第一

ではないかと思います。


育児で

イラッとすることは

たくさんあるかもしれませんが、

怒鳴ったりせずに、

子供の視点で

伝えたいことを

冷静に伝える

ということは

ぜひ実践してほしいと、

そう思います。

母親は子どもを
自分の延長として考えがちですが、

子どもは自分とは違う人間で、

見ているものが違えば、

考えていることも違います。

自分以外の人間に、

自分の考えや気持ちを伝えるためには

言葉をつかって

丁寧にコミュニケーションしなければなりません。

それは、自分の子どもであっても同じですよね。

自分の子供だから、

強く出る、

というのではいけません。

そして、自分がやってきたことは、

10 年後に、

子どもから返ってくるのです。

ひろっしゅコーチ『愛はブーメラン』
ひろっしゅコーチがテレビ寺子屋出演時にお話していた「愛はブーメラン」をご紹介いたします。
Six Shifts 自分らしく生きる新時代の人生戦略

これが真理だとすると、

子供に優しくしておけば

将来子供から優しくしてもらえる

ということです、

今怒りをぶちまけて、

将来子供から乱暴に扱われるより、

今ちょっと我慢して、

将来子供から返してもらったほうが

「得」じゃあありませんか ?


また、
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