不登校児の高校進学

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12月 上旬になると、

かつて不登校だった長男が

高校の推薦入試を

受けたこと

を思い出します。


年末は、

1 年の締めくくりであるとともに、

中学 3 年生にとって

そんな時期なのだな

ということを思い出しました。

今回
私の経験から感じた

不登校児の進学

について、

まとめておきたいと思います。

言わなくても、進学したいと願っているもの

不登校であっても、

進学したい

みんなと同じように

学校に通いたい

ということを

大体が

考えているものです。

逆に、

学校に通いたい

けれども

みんながやっている

それすらできない自分

不甲斐なく

情けなく

受け入れられく

それで

苦しい思いをしている

というのが

不登校状態にある方の

心理です。

みんなができていること

自分も同じようにできる

ということは、

やっぱりそれで意味があることで

どんなに苦しくても

嫌な過去があったとしても

中学 3 年生になると

嫌でも進学のことが

頭をよぎる

そういうものだと思います。


これは

親の側も同じで、

高校くらいはふつうに通ってほしい

と思っているものですよね。

自身の経験を綴った

青木光恵さんの

『中学なんていらない。』

には、

そういう親の側の葛藤が

わかりやすくまとめられています。

けれども、

親の対応として

「あんた進学するの ?」

とか

「お願いだから高校は行ってちょうだい」

ストレートな働きかけは

不登校児のの状態によりますが

本人をより一層

苦しめる

事になりやすいため、

私はあまり、

おすすめしません。

本人も

高校になったら

イロイロうまくいくかな

今の状況を抜け出せるかな

といった期待もあり

けれども、

現状の変化に対する

不安もあり

少ない経験の中で

あれこれ考えるのですが、

今後のこと

将来のこと

直視するのは

大変なエネルギーを

使うもの

ということを

まずわかってあげると

良いと思います。

願望があっても、行動に移せないこともある

不登校の状態にあると

何をするにも

エネルギー消耗が激しいため、

口で言うことと

行動が伴わない

ということが

よくあります。

特に、

進学したい

というようなことを

口にすることがあっても、

全く行動が伴わない

というのは

進学を経験した

不登校児の

親御さんから

よく聞く言葉です。


けれども、

考えてみてください。

大人でも

口先ばかりで

行動に移せない方は

いらっしゃいますよね

独立したい

といって入るけれども、

いつもダラダラしているとか

ダイエットをするといっても、

甘いものばかり

食べていたりとか。

理想と現実には

ギャップがあって、

考えていても、

行動に移せない

ということは、

人間、誰にでも

当たり前にあること

ですよね。

不登校状態の方は

より一層、

この傾向が強い

ということは

心に留めておくと

良いと考えています。


進学について

心のなかで考えていて

たまにポロッと

一言二言

あったとしても、

「口ばっかりで、いつになったら動くの ?」と、

親のほうが

しびれを切らしてしまいやすいのですが、

不登校状態の中では

「皆ができている学校登校」

すらできない

という自分がまずあり、

理想の自分

現実の自分

の乖離が

とてもとても大きのです。

時間はあるので、

あれこれ考えることはありますが、

行動していなくても、

常に神経を
使っているため、

体がついて行かないんですね。

思ったこと

口にしたことは

実行するのが当たり前

という風潮もありますが、

不登校の状態にあるならば、

実行するための

エネルギーが、

ものすごく必要であり、

エネルギーが溜まって

実際に動き出すまでに

通常の何十倍もかかるもの

なんです。

「ちょっといけるかも」と感じる瞬間がある

数年前に、

不登校を経験した方が

どうやって進学したか

という

体験談を

聞く機会がありました。

その学生さんは

いつもダラダラしていて

ゲームばかりで

それ以外は何もせず、

「こんなんでよいだろうか」と

自問する日々を過ごしていたのですが、

ふとした瞬間に

学校や進学について

考えることがあり

少しずつ考えをまとめていった

ようです。

そして、

ダラダラして、

ダラダラして、

ダラダラして、

そういう生活を
続けていたとしても

ふとした瞬間に

「あれ、今日は調子いいからいけるんじゃないか」

と感じることがあり、

そういったタイミングで

高校について調べたり

普段が通っていない

中学校の先生に

試験対策をお願いしたり

一気に動き、

そういったことを繰り返し、

結果として、

高校に進学することができた

そういった

自分の過去の苦しい記憶も

とても正直な言葉で、

明かしてくれました。

求められたときに、すぐ動けるように

親からの

働きかけは

ストレートに行わない

ということが鉄則 です。


親がやるべきことは

子供とは別に

自分なりに

進学について調べておき、

子供が動き出した

ということを

察知 したときに、

それらをスッと

子供に提示する

ということが大切ですね。

また、

進学関係の本を

リビングなどに

置いておいて

見なくても

ぜんぜん構わないけど

見てくれたらラッキー

くらいの気持ちで

情報を与えていくとよく、

これは、

不登校の先輩に教えてもらい、

いいなと思った対応で、

実際に私も、

何度も

こういったことを

していました。


進学するのは

親ではありませんが、

求められたときに

答えられる

ということが

とても大切です。

この時、

親の側が

情報が多くなることで、

あれこれと

親の意見を

言いたくなる

と思うのですが、

進学するのは本人

そして、

実際に通うのも

その後生きていくのも本人

なので、

親は、

意見を述べることはあっても

可能なかぎり

誘導せずに、

本人の意見を引き出し

本人が決定する

ということがポイントです。

「親に決められた」

と感じると、

その後に

がんばれなくなる

こともあるため、

この点には

十分な注意が必要

だと考えます。

高校がゴールではない

進学は

ただでさえデリケートになりがちで

とても気を使うことです。

不登校は

その何十倍も

苦労がある、

というのが普通ですね。

そして、

苦労をしたとしても、

実際に進学しても

そこがゴールではなく、

生活は続いていきますから、

思い描いていたようになる

とは限らない

というのも、

親の側としては

先に覚悟 をしておいたほうが良い

と考えています。

先に述べたとおり、

不登校の状態にある方は

理想の自分

現実の自分

の乖離が大きく、

高校進学が

現実になったとしても、

その後の生活で

現実の自分を

まだ受け入れられなかったり、

そもそも

体力が落ちていて

通学自体がしんどい

ということもあったりして、

息切れしてくることも

数多く実際にあること

だからです。

繰り返しますが、

高校進学が

本人にとってのゴールではありません

進学することで

新しい生活をスタートする

ということは

「本人が自分を受け入れ、自律していく」

ことの

一つのきっかけとして

とても大きなことです。

本人は、

本当に大きな不安があり、

時間がたったとしても

慣れることもあれば、

慣れないこともあり、

それまでの生活と

大きく変わらないかもしれません。


なにかのきっかけで

本人の生活が上向く

ということは

確かにあって、

そういった

小さなきっかけから

うまく

自分の道を見つけていく ことは

みんなに訪れる ものだ

ということを

私は信じていますが、

それが高校進学かどうか

過ぎてみないとわからない

としか言いようがない

という面はあります。

けれども、

そこに費やしたエネルギーは

ムダではなく、

本人に知見として

蓄えられていくものだ

ということを

ぜひわかってほしいです。

高校だと

入学金や

制服など

出るものも大きく

なるのですが、

「せっかくしてやったのに、無駄にして」

という気持ちは

当然芽生えるかも知れませんが、

「うまくい書かなくてもしょうがないよね」

くらいの気持ちで

うけとめ、

本人を責めない

ように

してあげたいですね。

それも、

一番苦しむのは

本人だからです。


うまくいくかどうか

わからない

けれども、

高校進学は

本人が成長する

チャンス

であることに

違いはありません。

できることならば、

それまでに

チャレンジする体力を

蓄え、蓄えて

十分に力を

自信をつけてあげて

チャレンジすることを

素直に応援すること

そして、

うまくいかなくても、

責めずに受け止めて、

「がんばったね」と、

認めてあげること。

そこからまた、

チャレンジできるための

エネルギーを蓄えてあげること

親ができることって

結局これしかないと思います。

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